細  菌  感  染  症  1


 コレラ 古くから 大規模 で 強力 な 感染症 として 恐れられて います
    
病 理 強酸性 の 胃 を 生き延びて 通過 した 菌 が 小腸 で 発症
     急性胃腸炎 を 引き起こし 極度 の 脱水 から 状態 が 悪いと 意識障害そして 痙攣
     を 起こし 死 に 至る 怖い病 です
     1906年  O - 1 血清型 = エルト−ル型  一般的 な コレラ 
      エジプト の シナイ半島 ・ エルト−ル で 発生 し 過去 7回 大流行を 引き起こしました
     1992年  
O - 139 新型コレラ  登場   新興感染症   インド で 発生
      2007年 現在 単発的 に 発生 していますが まだ 大流行 には至っていません

 劇症溶連菌   ( 劇症型溶血性連鎖球菌感染症 )  =  人食いバクテリア症
    
病 理 1980年代 の アメリカ で 発生 し 日本 では 1990年代 から 確認されています
    体 が 腐っていく 病 = 早い と 感染後 1日 で 死 に 至る 恐ろしい 細菌 ですが
    どこにでも居る 普通 の 細菌 で 妊娠末期 の 子宮内 は 血液 が 豊富で その中 で
    大量 の 栄養 を 接種 する事 で 急増殖 する為 体調 が 急変 してしまいます
    抗生物質 が 良く 効く ので 初期症状 に 注意すれば それほど 恐れる事は ありません

 病原性大腸菌 O - 157  病原性大腸菌 の 作る ベロ毒素 による 食中毒
    1982年 アメリカ で ハンバ−ガ− の 食中毒 の 原因 として 発見 された 新種 です
    病原性 を 持った 大腸菌 で 出血性大腸炎 を 引き起こし 大規模 な流行 も おこします
    日本 でも 集団発生 が 1986年 から 現在 でも 記録 され続け 致死率 0 . 1 % 程です

 ヘリコバクタ−・ピロリ菌  1982年 発見  胃潰瘍 の 最大 の 原因因子
   
病 理 強酸性 の 胃 の 中 だけに 生息 し ウレア−ゼ と言う 酵素 を 大量 に 持ち それを
    使い 胃 の 中 の 尿素 を アンモニア に 変化 させ 自分 の 周りの胃酸 を 中和 して 生存
    この菌 は ウレア−ゼ ・ 空砲化毒素 ・ プロテア−ゼ ・ ムチナ−ゼ・ 熱ショック タンパク質 等
    を 生成 し 相互 に 絡み合って 悪作用 を 行いますが 直接的 な 作用は
    @ ウレア−ゼ が 胃 の 組織 に 障害 を 与え A 空砲化毒素 が 潰瘍を 生成 する 事 です
   
感染経路 乳児期 に 母親 からの 口移し での 食事 で 母親 から 乳幼児期 に 感染 し
    日本人 の 40歳 以上 に 75% 存在 する とされ 近年 では 他 にゴキブリ も 菌 を 運んでいる
    と疑われ 内視鏡検査 の 際 に 感染 する 等 とも 言われ 衛生面 の配慮 も 重要 です
    胃 の 中 を 殺菌消毒 する 方法 もあり 乳製品群 の 中 にも 対抗因子が 見付かって います

 炭疽菌 たんそきん        コッホ が 1876年 に 羊から 分離
    近年 郵便物 に 入れて 送りつける 細菌テロ や 軍事的 に 生物兵器として 使われています
    人間 間 での 感染 は 無いものの 乾燥 した 芽胞 の 状態 で 数十年生存 します
    腸炭疽症   = 炭疽菌 に 汚染 された 食品 や 水 の 接種 で 起こり・・・ 致死率 50%
    皮膚炭疽症  = 皮膚 の 傷 から 炭疽菌 が 侵入 ・・・ 致死率 20%
    肺炭疽症   = 鼻 などから 吸い込む ・・・ 致死率100% 初期発見が 決め手 となります
     潜伏期間 は 一週間以内 で 呼吸困難 から 昏睡 へと 進行 します

 他 黄色ブドウ球菌  腸球菌  ボツリヌス菌  炭素菌  破傷風菌  チフス菌  ビブリオ菌 等々



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