核    融    合    炉
                  核 融 合 動 力 炉

 1億度 以上 という 超高温 の 核融合プラズマ を 核融合反応 が 始まる まで 閉じ込めておく
     そのような 超高温 に 耐える 容器 は 地球上 には 無く 色々 な 方法 が 考案 されています
 
  1920年代 核融合反応 発見      巨大加速器 の プラズマ発生装置 へ
  1946 / 昭和21年 国際連合 第一回総会 機能不全 の 国際連盟 に 代わる
   原子力委員会 の 設置 と 原子兵器廃絶 を 採択    核 兵 器   原子力発電
  1950年代 核融合研究 は 極秘計画 で 進められ 全容 や 詳細 は 今 以って 不詳
   ソビエト トカマク式 を 考案  OGRA  1964年 T-3  1984年 T-15 開発
   イギリス 世界初 の ドーナツ型核融合炉 Zeta Device トカマク式 300eV を 数ミリ秒
   アメリカ 8 の 字 の 大型 ヘリカル装置  Stellarator C   ヘリカル式
  1955 / 昭和30年 国連 第一回原子力平和利用国際会議 / ジュネーブ会議
   核融合 の 国際協力 を 協議   ジュネーブ / スイス
  1958 / 昭和33年 国連 第二回原子力平和利用国際会議
   核融合反応 の 平和利用 宣言 アメリカ ・ イギリス ・ ソ連 から 核融合 の 論文 100編 も
    電磁流体 の 不安定性 から 研究開発費 の 増加 に 追い込まれ 一国 の 予算 を 超越 し
    国際協力 を 必要 とし 情報放出 / 日本 ・ フランス ・ ドイツ は 先進国 に 追い付く チャンス
  1972年 / 昭和47年 JFT-2 日本 JFT-2F まで 発展 し 平成15年 終了
    日本 では 昭和30年 頃 から 大学 や 研究機関 で 基礎研究 が 始まり 1956年 京都大学
    基礎物理学研究所 から 核融合 の 会合 が 開始 され その 後 色々 な 方式 で 実験 を 牽引
    日本政府 は 昭和33年 に 原子力委員会 に 核融合専門部会 を 発足
    1980 / 昭和55年 JIPPT-U 名古屋大学プラズマ研究所
    2003 / 平成15年 TRIAM-1M 九州大学応用力学研究所  閉じ込め 5時間16分
  1978 / 昭和53年 〜 1988 / 昭和63年 国際トカマク炉計画 / INTOR
  1988 / 昭和63年 Tore-Supra フランス

 磁気閉じ込め / 磁力浮遊式
   磁力線 で カゴ を 形作り 閉じ込めて 超高温 を 地球上 の 建物 の 空中 に 実現
    電荷 を 帯びた 電子 や イオン が 磁力線 の 周囲 を 回る 性質 / サイクロトロン運動 を 利用
 
   トカマク方式 / Tokamak / ロシア語名 の 頭文字        最 有 力
     超高温 の 臨界プラズマ を 強力 な 電磁石 から 始まり 超伝導磁石 等 で 取り囲む
     Tok / 電流  Kamepa / 容器  Magnitnue / 磁気  Katushki / コイル 
     トーラス という ドーナツ状 の 表面 / トロイダル方向 に 電流 を 流す と トーラス の 表面 に 磁場
     が 出来 トーラス に 直交 する 周り ボロイダル方向 に プラズマ を 回らせて 閉じ込める
     装置 が 単純 で 閉じ込め性能 抜群 ですが 電流 の 消滅 / 電流供給 の 必要 が あります
 
    三大トカマク / 世界三大実験装置   プラズマ実験装置   D型 トーラス構造
     1982 / 昭和57年 TFTR  Tokamak Fusion Test Reactor  アメリカ
     1983 / 昭和58年 JET  Joint European Torus  イギリス  1997年 瞬間 16000 KW
     1985 / 昭和60年 JT-60  Japan Torus - 60  日本原子力研究開発機構 が 運用
       プラズマ体積 60 立方メートル  重水素 D - D 反応 三重水素 / 放射性物質 は 扱えない
       2006年 フェライト により 閉じ込め 28 . 6 秒 を 記録   1953年 から 建設
 
    ITER / イーター   / ラテン語     国際熱核融合実験炉
     平和的目的 の 為 の 核融合エネルギー の 科学的 ・ 技術的 な 実現性 の デモンストレーション
      欧州連合 ・ 日本 ・ アメリカ ・ ロシア ・ 中国 ・ 韓国 ・ インド  IAEA / 国際原子力機関 後援
     1988 / 昭和63年 概念 の 基礎計画 開始   1998 / 平成10年 設計開始
      反応炉諸元 直径 26 m 9000 トン プラズマ半径 2 m × 6.2 m 長時間 50万 KW 持続
      実用運転 での プラズマ物理 は 未知 であり 自己点火条件 等 難問累積  2013年 完成目標
 
     1999 / 平成11年 アメリカ は 脱退   かつて水素爆弾 を 作り その後 軍事機密 の -
      高度 な コンピュータ による 水素核融合 の 仕組み を 解明した 自信 から 研究内容 ・ 実績
       を 明かさず 秘密裏 に レーザー核融合 / NIF計画 を 遂行 し 当初 順調 に 進み 脱退 するも
        研究 と 設計上 の 隠蔽 された 問題点 が 明るみ に 出て 頓挫 し 2003年 ITER に 復帰
      当初 7億 ドル を 予定 ⇒ 現実 には 50億 ドル 以上必要 で ITER と 併用 し 現在 も 継続中
     2005 / 平成17年 候補地 青森県六ヶ所村 に 勝ち フランス の カダラッシュ に 決定
     建設費 1兆6000億円  当初 建設地 / フランス が 50% で 他国 10% づつ だったが 日本
      は 参加人数増員 と 日本 での 共同研究 開始 で 日本 18% 欧州 37% 他 9% × 5ヶ国 へ
      欧州連合 は 協議 で フランス が 選ばれない 場合 は 独自 に 建設 の 意向 を 見せていた
     2006 / 平成18年 ITER の テストベッド として 中国 は EAST / HT-7U 開発
      1990年代 に ロシア の 協力 で 完成 した HT-7 を 発展向上 させた トカマク式
     2007/平成19年 国際機関 として 国際核融合エネルギー機構 発足
      IFMIF計画 として 国際核融合材料照射施設 が 青森県六ヶ所村 で 建設開始
      国際核融合エネルギーセンター を 中心 に 次期商用化 に 向けた 研究 2020年 頃 稼動予定
     2008/平成20年 建設開始 予定   建設 に 10年  運転期間 20年

   ヘリカル式 螺旋状 の コイル に 電流 を 流 し 磁場 を 作る  日本で考案
    安定性 があり 長時間 定格運転 し 易い です が 複雑 で 保守 し 難い 難しい ものです
    日本 LHD : LHD計画 / ITER 開始後 大型ヘリカル装置 の ヘリオトロン の 研究 を 継続
      1980 / 昭和55年 ヘリオトロンE 京都大学 ヘリオトロン核融合研究所
     ドイツ WVU-AS / 世界最大 WVU-X  アメリカ LMS  ロシア L-2  ・・・ 等
 
   球状トカマク方式 ドーナツ形状 から 球 に 近く 扁平率 を 変える 事 で 小型化 し 易い
    東京大学 TST-2 世界最大規模 で 1999年 から 運用 され 高周波加熱 を 用いる
    イギリス MAST  ロシア GLOBUS-M  アメリカ NSTX ・・・ 等
 
   複合ミラー方式 円筒容器内 に 直線状 の 磁場 を 作り 両端 で 反射 させ 閉じ込めます
    昭和57年 GAMMA-10 筑波大学プラズマ研究センター  アメリカ AMBAL-M  ・・・ 等

 慣性閉じ込め / レ−ザ−方式  早く 超高温 に 上げ 素早く 処理 する 技術
   レーザー や 粒子ビーム の 放射 で 高熱 により プラズマ が 膨張 し 物質表面 に 飛び出し 反作用
    で 爆縮 が起こり 急激 に 縮み 高密度 に 圧縮 され 1億気圧 となり 1億度 の 超高温 となります
    その先 は 再び 反作用 で プラズマ が 膨張 して 吹き飛びますが その前 に 素早く 処理 します
 
    中心点火方式 / 直接照射方式 爆縮 は 高い 球対称性 を 必要 とし 流体 では 点火 が 困難
    高速点火方式 / 間接照射方式 燃料 を 外枠 / ホーラム に 入れ 外枠 から 四方八方 に 放射
      爆縮 の 瞬間 の 慣性 / 止まった 瞬間 に レーザー を 照射 して 点火
       1983 / 昭和58年 ガラスレーザー装置 激光VU 大阪大学核融合センター
       アメリカ ・ フランス 世界最大 NIF-LMJ  ロシア MISHEN  ・・・ 等

 実用性  超高温 ・ 超真空 + 超不安定 + 未知   異常事態発生 か ・・・
  建設 大型 の 設備 建設費 が 膨大 未知 の 技術 危険 を 伴う 可能性 も ・・・
  安全性 原発 の 核分裂反応 のような 連鎖反応 が 無く 運転中 理論的 暴走 しない
    事実上 反応 を 維持 する 事 が 難しく 設備 の 故障 は 停止 に 結び付き 再起動 させ 難い
  排出ガス 原発 同様 に 温室効果ガス の 排出量 燃料生成時 が 殆ど 極めて 少ない
  高レベル放射性廃棄物 燃料 反応時 僅か だけ 放射性物質 が 放出 / 生成 されます
    放射性同位元素 である 三重水素 / トリチウム の 出す 弱い β線 と 飛び出す 高速中性子 だけ

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