地 力 増 進 法
1984 / 昭和 59 年 公布 農林水産大臣 の 指針 と 基準 を 基 に 都道府県 が 該当地域 を 選定 し
各知事 の 指定 で 都道府県 は 農地 の 性質 を 調査 して 農業者 への 指導 を 行い 独立行政法人 -
農林水産消費安全技術センター は 大臣 の 下 資材製造業者 への 立ち入り検査 の 権限 を 有する
地力 の 改善 を 目的 に 土壌改良資材 の 品質 や 表示法 を 規定 従来 から 行われてきた
堆肥 等 の 有機物投入 による 土づくり に 加えて 各種 土壌改良資材 や 成分投入 による 改良
地力 土壌 の 性質 に 由来 する 農地 の 生産力 地滑り 等 の 災害 にも 関与
地力増進地域 の 指定 以下 の 諸条件 に 全て 適合 する 農地 が 指定対象
@ 不良農地 A 改善 が 技術的 ・ 経済的 に 可能
B 北海道 100 ha ・ 都府県 50 ha 以上 C 今後 とも 営農 を 続ける 可能性 の 高い 農地
不良農地 生産力可能性分級基準 3 ・ 4 等級
正当 な 収量 / 実際 の 収穫 が 有り 収量 と 土壌管理 に おいて 現状 の 把握 から
阻害 / 制限因子 を 細分化 - 等級 が 上がる 程 各要素 や 微量要素 も 減り 土質 が 悪化
表記 有効土層 cm - 作土 cm ・ CEC = 保肥力基準 ・ 係数 = リン酸吸収係数 ・ グライ層
腐植含量 や 土壌化学性 等 の 評価因子 から 肥沃度 を 判断 し 1 等級 を 基準 として 表現
ここでは 当ホームページ の 対象 となる 畑地 を 取り上げ 樹木 を 除いて 記載 - 樹木 は 少し 評価 が 緩やか
1 等級 制限因子 が 殆ど 無く 土壌悪化 の 危険性 も 無く 耕起 も し 易く 良好 な 農地
100 cm - 25 cm 以上 ・ ph 6 以上 ・ CEC 20 以上 ・ 係数 700 以下 ・ グライ層 無し
2 等級 制限因子 が 若干 あり 土壌悪化 の 危険性 も 多少 あり 耕起 も 含め やや 困難 な 農地
50 cm - 15 cm 以上 ・ ph 5 以上 ・ CEC 6 以上 ・ 係数 1500 以下 ・ グライ 50cm 以下
3 等級 制限因子 が かなり 多く 土壌悪化 の 危険性 も かなり 多く 耕起 も 含め 困難 な 農地
15 cm 以上 - 15 cm 以下 ・ ph 4.5 以上 ・ CEC 6 以下 ・ 係数 2000 以下 ・ 全層グライ
4 等級 制限因子 が 極めて 多く 土壌悪化 の 危険性 も 極めて 多く 耕起 が 困難 な 農地
共 に 15 cm 以下 ・ 3 等級 と 同数値 ながら 耕地 として 使用 する には 極めて 困難 な 農地
評価因子 保肥力 を 決定 する イオン交換容量 CEC と リン酸 を 固定 する リン酸吸収係数
有効土層 根 が 伸長 出来る 範囲 - 礫層 や 地下水面 まで - 100 cm 以上 が 望ましい
作土 / 表土 実際 に 耕作 し 殆ど の 養分 や 水分 が 集中 する 微生物相 の 多い 土層範囲
肥料分 の 総量 は 多くて も 濃度障害 を 起こし 少なくて も 欠乏症 を 起こし 良くない ため
作土 の 量 / 深さ で 良好 な 肥料濃度 を 持つ 土壌 が 増え = 表土 が 厚ければ 厚い 分
養分供給総量 も 増え 生育 も 良好 で 深掘り は 土づくり に 有効 だが 急激 に 深く 耕す と
肥沃度 の 低い 下層 の 土壌 を 混ぜ 肥沃度 が 低下 したり 土壌 の 流出 を 招くため 注意
グライ層 土壌内 の 鉄分 が 空気 で 酸化 = 酸素 と 鉄 が 反応 し 鉄分 が 取り込まれ 生成
される 化合物 / 酸化鉄 は 水はけ が 悪い 土壌 が 加湿 となり 空気 が 遮断 され 安定 した
結合 の 三価鉄 から 酸素 の 供給不足 で 二価鉄 へ 還元 され 青褐色 に 変色
通常 数 m 以深 に 生成 されるが 平野 の 低湿地 や その 名残地 等 水はけ の 悪い 土壌
や 地下水位 が 高い 場所 では 表層 近く まで 形成 停滞水 の 場所
三相分布 固相 ・ 液相 ・ 気相 の 容積比 - 土壌 を 膨軟化 すると 液相 や 気相 が 増加
土性 〜 2 mm 礫 〜 粗砂 〜 0.2 mm 〜 細砂 〜 0.02 mm 〜 シルト 〜 粘土 0.002 mm 〜
酸素要求量 有機物 を 分解 する 際 に 消費 される 酸素量 で その 土壌 の 分解可能 な
有機物量 を 調べ 流出 による 水質汚染 や 富栄養化 の 試算 にも 有効
微生物 による 生物化学的酸素要求量 や 酸化 による 化学的酸素要求量
土壌硬度 ・・・ 等々 多く の 評価因子
A 改善 が 技術的 ・ 経済的 に 可能 大規模 な 客土 や 排水工事 を 必要 と せず
農業者 が 営農 の 一環 として 経済的 に 実施 出来る 手段 で 改良 出来る 範囲 を 設定
B C 農業者不足 と 財政難 から 今後 想定 される 更なる 農地 の 大規模化 を 優先
機械化 による 兼業農家 の 増加 で 質 の 低下 した 農業意識 の 改善 に 専業農家 を 後押し
収益増 から 農村 に 活気 が 戻り 農業人口 の 増加 で 食料持久力 も 向上
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