ウ イ ル ス
21 世紀 の 今なお 謎 で 未知 の ???
著名 ウイルス 非細胞性生物 〜 生物 ⇔ 非生物 遺伝子研究史
遺伝子知識 の 浅い 時代 には ウイルス の 存在 や メカニズム は 不明 とされ 自然科学
では 21 世紀 に 至って も 定義 出来ない 生物 と 非生物 との 境界線上 に 存在 する
1892 / 明治25年 ロシア の イワノフスキー タバコモザイク病 の 病原 を 特定
感染性 を 持ち / 維持 し 濾過器 を 通過 する 病原体 を 発見 し 濾過性病原体 と 命名
タバコモザイク病 の 病原 は 細菌 よりも 小さく 光学顕微鏡 では 見えない が 感染性 を 維持
細菌濾過器 / ろかき は 全て の 細菌 を 濾し取る 事 が 出来る とされ - これ を 通過 する
病原体 は 細菌 では 無く - ウイルス と 言う 概念 の 無い 時代 には 不明 と されました
1898年 ドイツ の レフラー ・ フロッシュ 等 家畜 口蹄疫 でも 確認 し 小さな 細菌 と 命名
オランダ の ベイエリンク も 確認 した が 病原 は 分子 として ウイルス と 命名
※ 1928 / 昭和 3年 アフリカ の ガーナ で 黄熱病 研究中 に 野口英世 感染死 - 51歳
1935 / 昭和10年 アメリカ の スタンリー タバコモザイク病 で 病原 の 結晶化 に 成功
全生物 で 生命活動 の 基本 となり 細菌 でさえ 持っている 複雑 な 代謝系 も 無く
遺伝子 と タンパク質 だけで 生き 結晶化 / 物質化 しても 活性 を 維持 している 病原
その 奇妙 な 存在 の 発見 に 世界 は 驚愕 し 生物 より 物質 に 近い 事 が 明るみ に ・・・
1955年 アメリカ の コンラート ・ ウィリアムズ 等 ウイルス誕生 の 手順 を 紐解く
タバコモザイク・ウイルス の RNA が タンパク質 の カプシド と 自然 に 融合 する のを 確認
生物 として の 最小 の 定義 で 考察
細胞構造 を 持っている ≠ ウイルス は 細胞 を 持たない
遺伝物質 / 遺伝子 を 持ち エネルギー産生 や 増殖 を 行う 代謝系 を 使い 生存
偏性細胞内寄生 自ら の 代謝系 は 持たない が 遺伝子 を 持ち 宿 主 の 代謝系 を
掌握 し コントロール しながら 乗っ取る 形 で エネルギー産生 や 増殖 を 行う
ウイルス本体 は 酸素 も 必要 と しない が 生きた 細胞 に 侵入 しなければ 増殖 できず
完全 な 生命体 では 無い が 生命活動 の ため 細胞内 に 入り込む 秘策 を 持つ 遺伝子
宇宙空間 を 移動 出きる 可能性 を 秘める 核酸 や タンパク質 の 含有量 も 少なく 放射線
の 影響 を 受け難い 上 に 酸素 も 必要 なく 乾燥 - 結晶化 しても 生き ? 永らえる エイリアン か !
分子機械 / 分子ロボット 無機質 の 中 に 生存本能 を 見出せるか ・・・
宿主 には 宿主細胞 の 免疫作用 等 で 取り込まれ 宿主細胞 は 異物 と 判断 出来ず ウイルス核酸
の 指定 する タンパク質 を 作り続け 発病 していく だけ で ウイルス が 何か する と 言う 訳 では 無い
発 祥 動物界 ・ 植物界 ・ 細菌界 等 殆ど の 分類内 で 発見 されている 事 から
とても 古い 生物 と 思われ 動 く DNA / トランスポゾン の 一種 では との 指摘
ウイルス の 起源 に 何らか の 形 で 生物 が 関わった 可能性 も 指摘 されています
形 態 基本的 な 一個体 を ウイルス粒子 / ヌクレオカプシド と 呼び - 細胞外 で
核酸 を 守る タンパク質 の 殻 / カプシド の 中 に 核酸 / 遺伝子 だけ 存在 しています が
ヒト免疫不全 ウイルス や インフルエンザ ・ ウイルス 等 一部 の ウイルス では 更 に 外側 を
宿主細胞 から 放出 される 際 に 宿主 から 獲得 した 細胞膜 から 形成 した スパイク 付き
の エンベロ−ブ で 覆い その 型 に 合う 宿主 の 細胞 に 侵入 する 者 も います
2 種類 の スパイク / ヘマグルチン HA と ノイラミダ−ゼ NA の どちら も 一致 すれば 吸着
エンベロ−ブ は 宿主細胞 由来 の 脂質二重層 で 宿主細胞 の 免疫 / 生態防御機構 を 回避
し 易く します が 反面 - 脂質 は アルコール 等 で 破壊 され 易く 不安定 となってしまいます
代謝系 を 持たない ため 遺伝子量 は 人間 2 万 数千個 に 対し 百個程 しか ありません
3000 種 もの ウイルス は 光学顕微鏡 では 見えない 電子顕微鏡 の 世界 の 住人 です ・・・
20 〜 980 nm ナノメ−トル - 100 万分 の 1 ミリ 程 - 通常細胞 の 100 〜 1000 分 の 一
nm ナノメ−トル は μm マイクロメートル の 1000分 の 1 です
多く の カプシド が 立体 の 対称性 を 持つ 正 20 面体 や 螺旋 / ラセン 状構造 を とります
DNAウイルス DNA は元来 遺伝子修復機能 を 持つため ウイルス の 増殖過程 で
DNA が 変異 した 場合 でも 修復機能 が 働き 是正 され 同じ状態 に 復元 されるか
極めて 少ない 変異 に 留まる ため 多様性 も 少なく 既存 の 薬剤 で 対応 出来る のです
通常 の 生物 と 同じく RNAポリメラ−ゼ を 使い DNA を 鋳型 として RNA を 合成 し 増殖
遺伝子 は 通常 の 生物 では DNA と RNA の 両方 を 持つのに 対し - ウイルス は
DNAウイルス と RNAウイルス という 形 で どちらか 一方だけ を 持って 存在 しています
RNAウイルス / レトロウイルス RNA は DNA と 違い 遺伝子修復機能 を 持たない 為
変異 が 多く 既存薬剤 が 効き難く なり - 増殖 や 各種タンパク質 の 合成 に 必要 な DNA の
合成過程 では 通常 の 生物 には 無い 下記 の 独特 な 機能 で 対応 して 行きます
逆転写酵素 により RNA から DNA を 合成 し 更に 転写酵素 で RNA を 合成 します
RNA依存性 RNAポリメラ−ゼ により DNA を 介さず RNA を 鋳型 として RNA を 合成
RNAポリメラ−ゼ = RNA合成酵素 = 通常生物 でも 使われる 転写酵素
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