M e a t          F a r m     

    大規模化 で 過密状態 へ  :  統計 は 平成 18 年 度  :  銘柄牛 / ブランド牛
 
 生態 自然寿命 鶏 - 10 年 ⇒ 豚 ・ 羊 - 15 年 ⇒ 牛 ・ 馬 25 年 / 豚 は 雑食  他 は 草食
 人間 から 見た 食肉動物 の 知能 脳化指数 人間 ⇒ 鯨 ⇒ 馬 ⇒ 牛 ⇒ 豚 ⇒ 羊? ⇒ 鶏

 原牛 / オーロックス 紀元前 8000年 - 新石器時代 頃 に 西アジア で 家畜化 洞窟壁画 に 残る
 偶蹄目 / ウシ目 : ユーラシア大陸 / アジア ~ ヨーロッパ に 生息 し 17世紀 に 絶滅 した 大型 の 牛
 
  日本在来牛 インド 中国 の 在来牛 が シルクロード を 介して 欧州 の 牛 と 交配 し 紀元前 500年
   頃 - 弥生時代 中期 に 朝鮮半島 を 経て 日本 へ 伝来 したが 仏教 の 思想 による 食肉戒 / 肉食
   全面禁止 が 5世紀 の 中国から 始まり 日本 でも 675年 / 飛鳥時代 天武天皇 が 肉食禁止令 発布
   その後 も 数回 禁止令 が 繰り返され 明治時代 に 至る まで 肉食 が 大々的 に 広まる 事 は 無く -
   農耕 荷役 に 利用 され 作業 に 適した 体格 / 小型 強靭 強健 な 種 が 好まれて いきました
 
    見島牛 山口県 萩市 沖 の 日本海 に 浮かぶ 見島 / みしま で 外国種 の 影響 を 受けず 改良 も
     少なく 小型 で 戦後 絶滅 の 危機 に 瀕し 1928 / 昭和 3年 国 の 天然記念物 に 指定 - 保護
     ホルスタイン の メス との 交配 で 見蘭牛 肉質 は どちら も 繊維 が 細かく 脂肪交雑 も 多く 良質
 
      口之島牛 鹿児島県 / 急峻 な 地形 の 多い トカラ列島 ・ 口之島 大正時代 に 近隣 諏訪之瀬島
       から 導入 した 種 が 逃げ 再野生化 した 野生化牛 : 増体 し 難く 小型 で 500 Kg が 限界
 
    国牛十図 国産牛 の 図説 : 鎌倉時代 末期 1310 / 延慶 3年 河東牧童寧直麿 編纂
     鎌倉時代 には 日本全国 で 牛 が 飼育 されていた 証 として 10 種 の 代表品種 も 記載
     『 陰陽 の 精霊 の 働き により 馬 は 関東 ・ 牛 は 西国 ・・・ 馬 は 頭 が 良く 牛 は 若干 劣る が
       貴族 から 庶民 まで 役 に 立ち 五畿七道 / 日本中 から 京洛 / 京都 へ 集まる ・・・ 』 との 序文
      京都 の 牛車 を 曳いた長崎県 の 筑紫牛 = 壱岐牛 壱岐島 / いきしま  御厨牛 = 平戸牛
      現代 の 主流 を 成す 兵庫県 の 但馬牛 / たじま  丹波牛 / たんば  淡路牛 / 淡路島
      大和牛 = 伊賀牛 三重県 ・ 奈良県 : 河内牛 大阪府 : 遠江牛 静岡県 : 越前牛 福井県
      越後牛 新潟県 : 未確認 で 島根県 の 出雲牛 石見牛  伊勢牛 三重県 ・ 包括 松阪牛
 
  和牛 の 誕生 明治時代 に 食用 に 転用 されると 産肉量 の 少ない 在来牛 を 大きく する ため に
   品種改良 を 始めましたが 戦後 に 至る まで 荷役 を 主 に その後 食用 に 転用 する 形 で 関西 は
   牛 ・ 関東 では 馬 を 飼育 - 関西 に 比べ 雪 の 多い 東日本 は 農耕適期 が 短く 馬 の スピード
   が 必要 で - 加えて 排泄物 を 利用 する 堆肥 として 牛 は 消化 が 良い 為 排泄物 には 有機物
   が 少なく 分解 / 発酵 が 遅く 堆肥化 し 難い 冷肥 に 対して 馬 は 逆 の 温肥 で 効率 が 良い
   馬 を 使う 東日本 に あって 岩手県 は 鉱山 での 荷役 が 多く 低い 坑道 に 背丈 の 低い 牛 が 適し
   更に 峠道 や 傾斜地 に 強い 牛 は 重宝 され 東日本 の 貴重 な 牛 の 産地 として 隣国 へも 提供
 
   和牛 ≠ 在来牛 明治時代 に 在来種 と 輸入種 を 交配 - 改良 し 和牛 が 誕生
     肉質 脂肪交雑 / サシ の 入る 霜降り肉 の 人気 から 黒毛和種 が 全体 の 95 % を 占めます
 
  国産牛 ≠ 和牛 和牛 と 表示 出来ず 黒毛牛 等 紛らわしい 呼称 で 消費者 を 欺く 姿勢 も 横行
   和牛 産地 では 無く 品種名 で 黒毛和種 褐色和種 日本短角種 無角和種 4 種 のみ
    肉専用種 として の 専用 の 改良 で 乳用牛 や 肉乳兼用種 に 比べて 肉質 が 格段 に 良い
   国産牛 日本国内 で 飼育 された 牛 : 和牛 と 乳用牛 の 交雑種 乳用牛 の オス と 廃牛
    ホルスタイン 等 外国種 と 同じ 品種 が 国産 として 販売 され 商品名 には を 付けられない
    3ヶ月 以上 日本 で 飼育 すれば 国産 と 表示 しても 良い
 
  飼料 で 差 が 出る 肉質 アメリカ産 牛肉 は 澱粉質 の 穀物飼育 で 脂肪分 が 多く 柔らかい -
   オーストラリア産 / オージービーフ は 牧草 で 脂肪分 の 少ない 赤身 は 硬い が 日本向け は 改良
    放牧適正 野草 の 採食能力 に 優れ 色々 な 粗い 飼料 で 済み 夏 は 放牧 で 手間 が 掛からない

牛 肉 利用目的 で 肉用牛 と 乳用牛 を 分ける : 生まれた 時 の 種類 は 関係無い
 
 肉用牛 肉用 の 肥育 が 目的  肉用牛 + 乳用牛 の オス + 未出産 の メス
  肉専用種 肉 の 生産 が 目的  肉質  増体 = 肥育時 の 体重増加 / 成長 の 良さ が 決め手
   肥育牛 和牛 出生体重 30 Kg  食用 生後 30 ヶ月 - 体重 690 Kg
     乳用牛 出生体重 50 Kg  食用 生後 22 ヶ月 - 体重 760 Kg  乳用牛 の 廃牛後肥育 は 含まず
   繁殖牛 和牛 初出産 生後 25 ヶ月 ・・・ 共用期間 9 年 7 産 - 体重 550 Kg  廃牛  食用
     乳用牛 初出産 生後 27 ヶ月 ・・・ 共用期間 7 年 4 産 - 体重 680 Kg  廃牛  食用
 
   和牛 食肉専門四品種 1944 / 昭和 19年 3 品種 認定 ・ 1957 / 昭和 32年 日本短角種 が 追加
     肉質 は 黒毛和種 が 断トツ だが 歩留 / 内臓 等 を 取り去った 枝肉 の 分量 は 同じ 60 % 程
    黒毛和種 / くろげわしゅ 肉質 世界最高 西日本 の 在来種 に 輸入種 / ショートホーン ・ デボン ・
     シンメンタール ・ ブラウンスイス 等 を 地方毎 に 各々 交配 して 沢山 の 系統 が 誕生 し 肉質
     等 が それぞれ 異なる が 標準体型 を 設定 し 殆ど が 日本各地 の 銘 柄 牛 と なって います
     1 日 当り の 増体量 / 体重増加 は 800 g ⇒ メス 450 Kg ・ オス 700 Kg   黒毛
    褐毛和種 / あかげわしゅ = あか牛 増体 が 早く 大型 で 放牧 にも 適する       褐色
     熊本県 や 高知県 で 飼われていた 韓国牛 と シンメンタール の 交配種 で 肉質 は まずまず
     1 日 当り の 増体量 1000 g ⇒ メス 470 Kg ・ オス 750 Kg 耐暑性 に 優れる
    日本短角種 / にほんたんかくぎゅう 放牧 に 適し 低コスト 東北地方 の 在来種 = 岩手県 南部地方 の
     南部牛 = 赤べご と ショートホーン を 交配 : 成長 が 早く 体格 は 和牛一    赤褐色
     1 日 当り の 増体量 700 g ⇒ メス 500 Kg ・ オス 800 Kg 産乳量 も 多く 子牛 の 哺育
      も 順調 : 脂肪交雑 の 無い 粗い 肉質 は 輸入牛 に 近く 赤身 主体 で ヘルシー
       南部牛 12世紀 - 平安時代 の 奥州 藤原郷 に 原型 を 見せ 鎌倉時代 を 経て 14世紀 -
        室町時代 に ロシア から 輸入 され 江戸時代 は 南部藩 で 荷役 に 就き 東日本 は 馬 ・
         西日本 は 牛 として 岩手 の 南部牛 は 東日本 には 稀少 で 東日本中 へと 送られる
    無角和種 / むかくわしゅ 増体 が 早い 大正時代 に 山口県 の 黒毛和種 と アバディーン・アンガス
     を 交配 : 成長 が 早く 肉量 が 多いが 皮下脂肪 が 増え 易く 近年 減少傾向 に ある  黒毛
     1 日 当り の 増体量 1000 g ⇒ メス 450 Kg ・ オス 800 Kg
   外国種 世界三大肉用種 一般的 に 増体 に 優れ 放牧適正 も 兼ねる が 皮下脂肪 が 多い 傾向
    近代以降 に 日本 へ 持ち込まれる が 飼育頭数 は 少なく 品種改良 の 目的 が 多い
    アバデーン・アンガス種 外国種一 の 脂肪交雑 環境適応性 で 世界 の 1 割 を 占める
     中世末 イギリス 原産 の 古い 種 で 肉 が 柔らかく 当初 の 煮込み を 主体 とする 牛肉料理 から
     現代 の 主流 となる ステーキ 登場 への 背景 とも なった 革新的 な 牛肉  肢 が 短く 小型
      日本 は 大正時代 に イギリス から 輸入 : メス 500 Kg ・ オス 900 Kg
    ヘレフォード種 耐暑性 対病性に 優れ 増体 が 早い イギリス原産
     管理 し 易く 世界 の 2 割 を 占める : メス 600 Kg ・ オス 1000 Kg
    ショートホーン種 改良 で 近親交配 が 進み 形質 の 遺伝状況 は 良い が 弱く 管理 し 難い
     イギリス原産 : 日本 は 明治期 アメリカ から 輸入 : メス 650 Kg ・ オス 1000 Kg
    デボン種 イギリス原産 : 肉質が良くハム等の加工用に人気がある : 短角種
    ブラウン・スイス種 スイス原産 : 強健 : 乳肉兼用牛 : 古い 種
     放牧肢 が 短く 小型 - ヨーロッパ・アルプス の 高山 で 放牧 し 易い 体型
    シンメンタール種 スイス原産 : 乳肉兼用 : オス は 1200 Kg と ヨーロッパ 一 大型
   交雑種 肉専用種 黒毛和種 等 と 乳用種 ホルスタイン種 等 を 交配 する と 肉専用種 より 早く
     大きく なるため 低 コスト で そこそこ の 肉質 を 安く 販売 出来る - 乳用種 よりは 美味しくなる
   乳用種 オス の 乳用種 ホルスタイン種 - オス 1000 Kg 肉専用種 より 成長 が 早く 低 コスト
 
  生産量 肉 出荷量 4600 億円  飼養戸数 80400 戸  一戸当り 36 頭
     289 万 頭 / 肉用種 63 % ・ 乳用種 37 %  繁殖牛 9 年 で 7回 出産
      北海道 51 万頭 - 18 %  鹿児島 36.7 万頭 - 13 %  宮崎 29.5 万頭 - 10 %
        熊本 14.7 万頭 - 5 %  岩手 11.2 万頭 - 4 %  栃木 ・ 宮城 10 万頭 - 3.5 %
  輸入量 平成 12年 には 70万 トン を アメリカ と オーストラリア が 半々 ⇒ 平成 16年 は アメリカ の
     狂牛病 で オーストラリア産 だけ になり 平成 19年 - 50 万 トン は 殆ど が オーストラリア産

 乳用牛 乳用 の 搾乳 が 目的 繁殖 と 搾乳 の 両立 + 繁殖 の 為 の 乳用牛 の オス
   牛肉 は 脂肪交雑 / 霜降り で 価格 が 決まり 乳用牛 から の 転用 には 不利 と なります
 
   ホルスタイン種 / 白黒 肉乳兼用 日本で は 乳用牛 の 98 % を 占め 明治中頃 アメリカ から 導入
    源流 は ドイツ : 最初 の 牧畜化 は オランダ で 肉用 と 乳用 へ 個別 に 改良 し 両立 を 目指 す
     アメリカ は 乳量 を 増やす 改良 で 大型化 し 最大 へ : イギリス は 産肉量 を 増やす 改良
    乳質 薄め / 乳脂肪率 3.6 % ・ 無脂乳固形分 8.7 % 飲用 に 適 し - 以下 の 各実績 は 最大
    乳量 / 年 平均 5000 Kg - 5 トン ~ 10000 Kg - 10 トン ~ スーパーカウ 2 万 Kg - 20 トン
    搾乳速度 3 Kg / 分  性質温厚 強健   スーパーカウ は 日本 で 100 頭 程 の 稀少
    増肉量 1.5 Kg / 日 : オス の 繁殖牛 は 1000 Kg ・ メス も 充分 に 肉用牛 への 転用可能
    初出産 生後 27 ヶ月 - 40Kg ・・・ 共用期間 7 年 4 産 - 体重 680 Kg  廃牛  食用
     14 ヶ月 間隔 で 出産  朝 ・ 夕 2回 の 搾乳 で 一日 に 20Kg の 生乳 搾乳期間 1 年 程
 
   ジャージー種 / 茶 採乳専用 イギリス王室 御用達 - 過去 600 年 系統 が 純粋 に 保たれている
    イギリス の ジャージー島 に 隔離 し フランス の ブルトン種 と ノルマンディー種 の 交配 で 誕生
     神経質 だが 頭 が 良く 性質温厚 / 好奇心旺盛 で 慣れ易い : 粗食 に 耐える ものの 小型
    乳質 濃いめ / 乳脂肪率 5.2 % ・ 無脂乳固形分 9.5 % 乳製品 / バター や クリーム に 適する
    乳量 ホルスタイン の 6 割 程   βカロチン を 多く 含む 色 の 濃い ゴールデン・ミルク
    成牛 標準体重 メス 400 Kg ・ オス 700 Kg で 肉量 が 少なく - 脂肪 も 黄色っぽく 好まれない
     日本 には 明治初期 アメリカ から 導入 され 群馬 で 小規模 に 継承 され - 戦後 長野 や 山梨
      鹿児島 へと 普及 し 25000 頭 程 に 増えた ものの 牛乳メーカー から 好まれず ホルスタイン に
       押され 減少し 現在 では 8000 頭 程 が 少規模酪農家 で 飼育 され 近年 付加価値 で 人気
 
  生産量 生乳 出荷量 6481 億円  飼養戸数 24400 戸  一戸当り 63 頭 - 全 153 万 頭
     北海道 81.9 万頭 - 53.5 %  栃木 5.6 万頭 - 3.7 %  岩手 5 万頭 - 3.3 %
      熊本 4.5 万頭 - 2.9 %  千葉 ・ 群馬 4.3 万頭 - 2.8 %  愛知 3.5 万頭 - 2.3 %
     生乳 814 万 トン 牛乳 465 万 トン 乳製品 341 万 トン へ ・・・
    牛乳 58 % 加工乳 ・ 成分調整 7 % 乳飲料 19.4 % 発酵乳 13 % 乳酸菌飲料 2.6 %
     牛乳類 が 減少 し 乳飲料 / コーヒー牛乳 等 や 発酵乳 / ヨーグルト 等 が 増加
      ※ 乳酸菌飲料 無脂乳固形分 が 3 % 以上 の ヤクルト は 乳酸菌量 が 1000 万個 / ml 以上
         3 % 以下 の カルピス は 乳酸菌量 が 100万個 / ml 以上 : 8 % 以上 は 発酵乳
  輸入量 / チーズ 平成 19年 主 に オーストラリア や ニュージーランド から 22.5 万 トン
    乳製品 脱脂粉乳 18 万 トン ・ チーズ 12.5 万 トン ・ クリーム 9.6 万 トン ・ バター 8 万 トン

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