イ ン フ ル エ ン ザ ・ ウ イ ル ス
 
                    I n f l u e n z a   V i r u s
 
       伝染性 が 非常 に 強く 周期的 に 蔓延 する 流行性感冒

    限定地域 で 流行            地域 を 拡大             世界中 へ 蔓延
 エンデミック Endemic   エピデミック Epidemic    パンデミック Pandemic
  一定地域内 の 感染症        感染爆発 Out break        大流行  世界流行

かぜ症候群   上気道 への 感染後 - 短時間 で 局所 から 全身状態 の 悪化 を 招く
 殆ど を 占める ウイルス に 細菌 等 も 含めて 全 200種 以上 の 病原体 が 引き起こす
   ウイルス に 共通 する 適応環境 無機物 / 物 1 時間  空気中 2 〜 3 時間
 
  普通感冒 / 風邪  諸症状 : くしゃみ ・ 鼻水 ・ 鼻づまり ・ 発熱 ・ 頭痛 ・ 腹痛 ・・・ 等々
   ライノ・ウイルス を 始め と する 沢山 の ウイルス の 感染 に よって 引き起こされ 比較的 軽い 病態
   だが 細菌 と 違い 抗生物質 が 効かず ワクチン や 抗ウイルス剤 が 必要 と なります が 種類 が 多く
   作り切れない ため 強毒性 で 罹り易い ウイルス 以外 は 特定 する 事 すら 出来ず 対応 出来ません
   しかし 殆ど が 軽いため - 総合感冒薬 による 対症療法 自己免疫 で 対応 して いきます
     自己免疫 による 自浄作用 ⇒ 発熱 は 病原体 の 殺傷 - 痰 ・ 鼻水 はウイルス の 培養地 と 成り得る ため 排泄
    種類 に よって 適する 生存環境 も 違い 一年中 を 通して 発生  高温多湿 を 好む 者 は 夏 に
 
  流行性感冒  季節性インフルエンザ  伝染性 が 強く 全 かぜ症候群 中 の 1 割強
   諸症状 は 重篤 で - 高熱 が 続き 治り難く 合併症 / 肺炎 ・ 脳炎 も 危惧 される
    カモ 等 の 水鳥 を 自然宿主 とする 鳥インフルエンザ・ウイルス が 人間 に 感染 出きる ように
     突然変異 し 水鳥 の 腸内 では 弱毒性 で 無害 だが 人 への 感染 では 毒性 が 強くなる
     21世紀 では A ソ連型 A 香港型 が 知られ 低温乾燥 を 好み 冬季 11月 〜 4月 に 発生
 
    致死率 は 感染者 の 0.1 % と 低い が 世界 で 毎年 2 万人 が 死亡 する 難病 です
 
     25 ℃ で 半減  30 ℃ で 1割 に 減少  湿度 50% で 3% 生存  暖房 + 加湿器 で 対応

病原 の 発見 / 分離      インフルエンザ菌 との 混合感染 により 重症化
 1878 / 明治11年 イタリア で 鶏 や 七面鳥 に 脳炎 から 全身出血 に 至り 致死率 100 % に 及ぶ
  感染症 が 蔓延 し 有史以来 人類 を 苛み 続け 14 世紀 には ヨーロッパ で 猛威 を 振るい 全人口
  の 3割 とも 6割 とも / 全世界 で 8000万人 の 死者 が 出た との 推定 - 1970 年代 に 至っても
  散発的 に 流行 を 繰り返す 恐怖 の ペスト菌 に なぞらえて 家禽ペスト と 呼ばれ 恐れられました
 1892 / 明治25年 パイフェル 患者 の 気道 から 病原 として インフルエンザ菌 を 発見
  まだ ウイルス の 存在 が 解らず 病原ウイルス との 混合感染 で 重症化 させる 菌 を 病原 と 誤認
  気道内細胞 に 寄生 し - 1995年 遺伝子 が 全て 解読された 最初 の 生物 と なりました
  日本 に おいて は ドイツ の パイフェル と 共 に 北里柴三郎 も 同時期 の 発見者 と されます ・・・
 1902 / 明治25年 ツェンテニ サボヌツィ  濾過器 を 通り抜ける 家禽ペスト の 病原体 は
  ウイルス である として 濾過性病原体 と 命名 - 2人 の イタリア人 研究者 等 は 19世紀末 に
   解き明かされた 濾過性病原体 を 病原 と 推定 - 後 の 高病原性 鳥インフルエンザ・ウイルス
 1927 / 昭和2年 鳥 インフルエンザ ・ ウイルス が 分離 - 濾過性病原体 と 同じ だと 確認
 1931 / 昭和6年 アメリカ の ショープ  豚 インフルエンザ ・ ウイルス を 発見
   アイオワ の 流行 で 豚インフルエンザ菌 と 病原ウイルス を 分離
 1933 / 昭和8年 スミス アンドリュー レイドロー  人 インフルエンザ ・ ウイルス を 発見
  イギリス の 3 研究者等 は 濾過器 を 通り抜ける 病原 を 確認 し 病原 を ウイルス と 断定 し 分離
   1940年 に 別 の 型 が 発見 され B型 と 命名 - その時 に こちら を A型 と 命名
 1956 / 昭和31年 家禽ペストウイルス が 最初 の インフルエンザウイルス 発見 と 再確認
   チェコ で アヒル に 致死率 50 % に 及ぶ インフルエンザ様 感染症 が 起こり 同じ 病原 を 確認
 2003 / 平成15年 日本 では 家禽ペスト は 高病原性鳥インフルエンザ と 改称
   家禽伝染病予防法 の 改定 により ペスト菌 とは 無関係 の ため 改称 されています

ウイルス本体  RNA ウイルス  遺伝子修復機能 を 持たず 変異 が 多い
 本来 は カモ 等 の 水鳥 が 自然宿主 でしたが ウイルス が 人間 や 他 の 動物 に 感染 し 続けた 結果
  宿主特異性 が 確立 され 各インフルエンザ が 形成 - 水鳥 でも 以前 は 毒性 を 示した が
   共生関係 に 入った もの と 考えられ 自然宿主 として 水鳥 には 病態 を 示さない が
      他 の 動物 では 強い 毒性 を 発現 する もの も 存在 する
      家禽類 への 感染 や 突然変異 で 新型インフルエンザ が 登場 する と 水鳥 にも 有害

鳥インフルエンザ・ウイルス が 全て の インフルエンザ・ウイルス の 源
 鳥 の 体内 に 保存 され 人間 や 豚 に 始まり 多く の 動物 に 感染
  人インフルエンザ・ウイルス 紀元前 3000年 の 古代エジプト から 古代ギリシャ でも 記録
  豚インフルエンザ・ウイルス 1920年 頃 に H1N1 初流行 後 人 から の 感染 も 繰り返す
  馬インフルエンザ・ウイルス 1956年 チェコ で ウマ 1型 ・ 1963年 米マイアミ で ウマ 2型 を 分離
  犬インフルエンザ・ウイルス 2004年 馬インフルエンザ・ウイルス が 感染

 /    表面抗原 / 表面 の タンパク質 の 抗原性 で 分類 します  抗 原
 A 型 は 変異頻発  変異形式  変異型    B ・ C 型 は 比較的 安定
 
 A 型 インフルエンザ・ウイルス  人畜共通 / 人間 動物   流行性感冒
   インフルエンザ・ウイルス が 宿主 に 取り付く 手 となる エンベローブ 上 に 作られた
     HA ヘマグルチン NA ノイラミダーゼ と 言う 二種類 の スパイク の 型 が RNAウイルス 特有
      の 遺伝子変異 で 次々 と 変化 し 型 は 全て カモ 等 の 野鳥 から 見付かって います
   インフルエンザ・ウイルス 中 最強 変異 が 多く 感染性 が 強く 悪質 / 重症化
 
 B 型 インフルエンザ・ウイルス  人間  流行性感冒  亜型分類 ナシ  ウイルス の 遺伝子
    は かなり 安定 し 多様性 / 変異 も 少ないため 比較的 軽い 上 に 免疫 の 持続期間 も 長い
 
 C 型 インフルエンザ・ウイルス  人間  小流行性感冒  亜型分類 ナシ
             子供 に だけ 感染 し 軽い事 が 多く 免疫 は 殆ど 一生涯 持続

起源 / 発生源 ソ連型 や 香港型 等 の 名前 は ウイルス が 流行 を 起こし 発見 された 場所 で
 大本 は 中国  北 は ソ連 へ - 南 は 香港 へ 運ばれ 流行 を 引き起こす 事 が 解って います
 中国 は カモ の 一大生産地 であり - 通常 は 気管支 に 感染 し 病態 を 表す ウイルス も カモ には
 害 を 与えず 腸内 に 共生 し 渡 り で 世界中 に 糞 と 共 に ウイルス を 撒き散らして いき 放し飼い の
 家禽類 と 接触 する 事 で その 地域 で 突然変異 を 起こし 新型 の 大流行 と なって しまいます

潜伏先  人インフルエンザ・ウイルス 不 明    鳥インフルエンザ・ウイルス 鳥 の 腸内
 豚インフルエンザ・ウイルス 喉 ⇔ 肺 間 の 気管支 に 寄生 する 肺虫 / 線虫 の 卵 に 入り 排泄物
   に 混入 し体外 へ 移動 後 数年間 は 生き続け 中間宿主 と なる ミミズ が それ を 食べ 更に
   ミミズ を 捕食 した 豚 の 体内 に ウイルス が 侵入 し 再感染

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